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建築知識ビルダースNO28で恩師の特集記事 [建築]

こんにちは、大林です。

少し時間が空いてしまいました。

 今日は、私が北海道大学でお世話になった荒谷登北海道大学名誉教授が、建築知識ビルダーズという雑誌の最新号で取り上げられているとのことでその紹介です。

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きっと、一般の方があまり手に取ることのない雑誌かもしれません。 ただ、最近は画一的な家づくりを好まない一般層も多いため、インテリアなどの陳列ブースと建築ジャンルが一体化している書店も多いので見かけることもあるかも。

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 全ページを載せることはもちろんできませんが「日本の断熱・気密の原点へ」というタイトルで先生の御自宅が紹介されています。 学生時代にお邪魔したことがあるのですが、とても懐かしい外観です。 先生の穏やかな人柄と同じようにとても穏やかな空気感だったことが思い出されます。

  私が学生だった頃は、コンクリート打ち放しの建物やガラス張りの建物が一般的に人気があり、「暑い寒いは設備で解決してね。」という風潮があるように個人的には感じていました。 寒ければ空調設備の容量を大きくし、ガンガン空調を効かせましょうというという話です。 大型建築でなくても私がかつて勤務したような大手量産メーカーでも客出し価格を低く抑えるためにシングルガラスの窓の提案がごく普通に行われていました。 今思えば窓は熱の逃げ道ランキング第1位なのに。 

 ただ、先生の教えは違いました。 キッチリと断熱をして中外の区切りを明確にしていくことで氷点下にもなる外界の影響が減り、小さな空調機器でも内部を穏やかな温度に保つことができる→熱的なムラが減るということは家族の健康にもつながるという視点でした。

 寒い札幌でアパートで一人暮らしをして、断熱の重要性に気付いていたとは言え、家族も持ち家もない20歳やそこらの私にどこまで響いていたのかは謎ですが、私が今もこうして依頼主家族の事を思い浮かべながら建築の世界で設計を続けているのは、先生の教えが潜在的に大きかったのだろうと思います。

 特に建築工事の実務に関わっていると、数十年前に先生が北海道の住宅の結露、腐朽問題に取り組まれていた先駆者の苦労が想像できるようになりました。 私も学生時代に調査のお手伝いに行ったことがあるのですが、結露で柱の根元が腐っていたとか、壁の中にキノコが生えていたとか、劣悪な住環境を改善したいという研究者の苦労を今、想像すると恐ろしくすらなります。 

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 現在体調を崩されているという先生の写真と、現在の住人であるタギさん(同じ時期に研究室に所属)の写真を見ていたら、しばらく足が遠のいている札幌にたまらなく行きたくなりました。

大林勇設計事務所


建築知識ビルダーズNo.28 (エクスナレッジムック)

建築知識ビルダーズNo.28 (エクスナレッジムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2017/02/27
  • メディア: ムック



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